「…あ、忘れてた」
「忘れないで下さいよ」
マケドニスは苦笑いして言うと、気を遣ったのか扉の向こうに消える。
レイは少し寂しそうにアレンを見上げた。
「…ごめん、レイ。今から会議があるんだ。」
「ううん。仕事だもの。でも…」
そこでレイは少し口ごもった。
顔を真っ赤にしてもごもごと何か言う。
「ん?何?」
アレンは身を屈めて声を聞こうと顔を近付けた。
するとレイは躍起になったのか、真っ赤な顔のままアレンの服の裾を引っ張ると…
彼の頬に軽くキスをした。
「…いってらっしゃいのキスよ」
固まったアレンから離れたレイは、頬を染めながらもにっこり笑う。
アレンはレイ以上に真っ赤になった。
「ほら、マケドニス待ってるわよ。」
「…う、うん。」
レイに言われて、アレンは渋々部屋を出ていったのだった。
「…ふふ♪」
一人になったレイは、アレンのあの反応にまたときめいて真っ赤になっていた。


