「…はい」
少し遅れて涙声が返ってきた。
アレンは眉根を寄せて首を傾げる。
「レイ?どうした?入っていいか??」
疑問形だらけで心配そうに声をかけたアレン。
「…アレン?」
レイのこの問いかけに名乗るのを忘れていたのを思い出した。
「うん、俺。」
アレンは問いかけにちょっと合わない言葉を返す。
オレオレ詐欺みたいだが実際にアレンなので、レイはそこはつっこまなかった。
「…どうぞ、入って。」
その言葉にアレンは遠慮がちに扉を開いた。
レイはベッドで布団にくるまって丸まっている。
まさか寝坊だったのか?と、アレンは一瞬かなり驚いた。
しかし、レイに近付くと違う驚きに変わる。
「…レイ?」
彼女は布団に埋まりながら、やはり泣いていた。


