「いってぇ…。普通顔面殴るかぁ?」
「ギルクが悪いのッ!お腹すいたすいたすいた~ッ」
「ほいほい今から行きますよ~い」
赤い髪をガシガシ掻いてギルクは着替えはじめる。
イルはその間、窓の外の雲を見てわたあめを思い浮かべていた。
「よしっ、いくぞイルっ」
「待ちくたびれたッ!」
怒るわりに笑顔でギルクに飛び付くイルはそのまま彼の背中にひっついて食堂まで行く。
廊下に出て階段を降りていると、ルルアンが上がってきた。
「お~ルルアン!おはよっす」
「おっはよ~ルルアン♪」
ハイテンションにルルアンに挨拶する二人。
「…うんおはよ」
しかしルルアンはかなりローテンションで返してきた。


