ダルヌク国の騒ぎから3日が経った。


あれからダルヌク国からは何の連絡もなく、こちらからも一切それはしていない。

カメラのことはアレンが上手く誤魔化して、城の人間は皆特に気にもしていなかった。



「アレン、最近何調べてるの?」

朝食時、レイは向かいに座ってまだ春なのにデザートのチョコレートアイスを食べているアレンに話しかけた。


意外とチョコレートが好きだったりするアレンはスプーンを口に含んだまま目線だけレイに向ける。

ちょっと上目遣いなアレンに朝からときめくレイだった。



「…調べてる??」

「えぇ、暇さえあれば寝てたのに最近は図書室に行ってるってマケドニスが…。」

「あぁ…」


宙に視線を漂わせて少し考えたアレンはスプーンを置くとレイに目を戻す。


「…ちょっと、さ。レイ達には今日か明日にでも言うよ」


レイ達、つまりレイとギルクとイル。

ちょっと前からはマケドニスもアレンが信頼するその中に入っている。