「…アレン大丈夫かしら…」


七帝の会議が終わってからは自分の執務室にいたレイは、部屋に戻りながら呟いていた。

かなり心配らしく、たまに壁にぶつかりかけている。


ようやく部屋につき鍵を開けて中に入ると、レイは真っ直ぐ奥の部屋のクローゼットに向かった。


外は真っ暗。

もう夜なのだ。


レイはパジャマに着替えながら考えに耽る。



(…一回後でアレンのところに行こう。クナルが来るように言ってたし、たぶん医務室にいるわよね。)



一人でうんうん頷いて着替え終わると、さっそく行こうと手前の部屋に足を向けた。



「…?」



ふと違和感を感じる。



レイは部屋を見渡した。



(特に何もないけど…、何だか見られてる気が……。)



そして、見つけた。




「…嘘…」