再び沈黙が部屋を支配する。


クナルはアレンをジッと睨むように見ながら思案顔で、イルはギルクの隣で泣き出しそうな表情をしながらそのクナルをただ見ていた。



「アレン、本当に見えないの?私のこと、見えないの??」


アレンから体を離したレイは真っ正面から彼を見つめ、涙声で訊く。


黙ったままのアレンの碧の瞳の前で、手を軽く振った。



アレンの瞳はそれを認識せず、本人も気付いていない。


ただ疲れたような表情で、支えがなくなった為動けずに固まっていた。




レイは絶望したかのような表情を浮かべ、涙を流してアレンの目を見つめた。



「…アレン、今、暗いの?」

「…ん」

「真っ暗なの?」

「………うん…」