沈黙が部屋にいる六人全員に訪れた。





アレンはただ不安そうに、前を向いているだけだ。




「どうなの?見えないの?」


クナルがもう一度聞いた。

自分の考えが間違いであるのを願いながら、懇願するような声で。


しかしアレンはまた震えながら、ゆっくりと、




──────頷いた。
















「嘘でしょ…」


最初にそう呟いたのはレイだった。


アレンはその言葉に下を向き、目を伏せる。


震えているのが誰から見てもわかった。


いくら気配で察することができたりしても、アレンも見えないのは怖いのだ。