「寝てる…??」
…こんな時に何故?
「睡眠薬だったのよ」
マケドニスの疑問に中からクナルが答えた。
部屋に入ると、確かにアレンはいつものベッドに眠っている。
「ココアに入ってたのがか?何の為に睡眠薬なんか…。」
「戦いのときにアレンが寝るのを期待してたんだろ」
吐き捨てるようにギルクが言った。
かなり怒りで満ち溢れているらしい。
ブエノルに怒っていたアレンも恐ろしかったが、このギルクもかなり恐ろしいとマケドニスは冷や汗をかいた。
「汚い手を使うんですね、あのクソジ…、いや、首相も…。」
うっかりクソジジイと言いそうになったマケドニスにクナルが噴き出す。
「アイツが禿げるのを望んでるわ」
そこにイルも入ってきた。


