「ブエノル=オ=ケリストン、だっけ。殺すぞアイツ…。アレンが何したって言うんだ。」
物騒なオーラで物騒なことを口走るご立腹ギルクにクナルは苦笑い。
「そうね、全くだわ。」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「ふぅ…。」
七帝の人達全員に緊急会議を知らせたマケドニスは、深い溜め息をつきながらアレンの部屋に向かっていた。
あと30分もすれば七人全員集まるだろう。
そうすれば少しは安心だ。
「…ん?」
アレンの部屋が見えてきた。
扉のところにギルクの背中が見える。
何をしているのだろうと思い、少し走るとギルクは気付いてこっちを向いた。
「あ、マケドニス。」
「ギルク様、アレン様は…」
いつもと少し雰囲気の違うギルクに戸惑いながら、マケドニスは彼に質問した。
「寝てる」
おしゃべりなギルクがアレン並の超短い一言で返す。


