「レイ…まだ??」

「ま、待って。あと少し!」

「あと一分な」

「えっ、一分!?」



本日、快晴。

デート日和!



レイはウキウキ気分でてるてる坊主にお礼を言った後、支度を始めたのだが…。


鏡を見て悲鳴をあげた。

酷い寝癖が原因だ。


それを直すのに時間がかかり、アレンを待たせてしまっている今現在。


(せっかくのデートに、私の馬鹿馬鹿っ!!)


レイは泣きそうになっていた…。





一方、アレンはレイの部屋の外でひたすら待つ。


壁に背を預けて、ひたすら、待つ。



一分…ではなく五分後に、レイは出てきた。



「…レイ」

「ごめんなさいっ!!」


開口一番に謝罪のレイ。

アレンはつい笑ってしまった。



「わ、笑わないで…。」

「ごめんごめん…」



階段を降りながら、二人は笑顔で話をする。