「あ、アレン…」
彼から醸し出される空気にルルも含めてみんなが固まる。
いつも彼に飛び付くリルムまでもが、アレンの登場に固まった。
勇者はゆっくりと口を開いた。
「…うるさい、って言ったよな?
それに地下は立ち入り禁止だって、前々から言ってあるはずだけど…??」
「はっ…」
さっきまで怒り狂っていたイルはその言葉に震え上がる。
忘れていた。
城の地下は、立ち入り禁止だということを。
レイすらも入ることを許されていない、禁断の場所…。
「リルムは知らなかったとして、お前らは…。揃いも揃って何やってんだ」
低い静かな声に含まれた怒りに、ルルの毛が逆立った。
全員震え上がって真っ青になって固まる。


