「ねぇねぇ、何て?」
黙ってしまったリルムにルルアンはしつこく聞く。
「…き、ききしだい勇者!」
しばらくしてリルムは何故か慌てて答えた。
「ききしだい?タイ??お魚??」
ルルアンが首を捻っていると。
「れきだい勇者…、『歴代勇者』よっ。」
リルムではない、女の子の声がした。
「うげっ…、イルっ!」
ルルアンの視線の先、部屋の唯一の出入口に、イルが腰に手を宛てて不敵な笑みを浮かべて立っていた。
リルムは間違いを指摘されて幼い顔に苦い表情を出す。
「ききしだい」と言うのは、どうやら『歴』を『木』と『止』として捉えたらしい。
「ふっふっふ、見つけたわよっ。犯人は…お前だっ!」
イルがビシッと人差し指をリルムに突きつける。
と、後ろからギルクがひょっこり出てきた。


