多分それから1ヶ月くらい経った頃に転校生が来た。

男で、神谷夜月-カミタニヤヅキ-

背が低めで沖縄育ちの元気な感じのやつ。

何故かそいつは転校生してきてからずっと俺に引っ付いてきた。

「なあなあ。よーたろーはなんで昼放課だけは外で遊ぶんだ?」
「よーたろーなんの本読んでんだ??」
「よーたろーってモテるか??」

など、様々。

俺は別に嫌いでも好きでもなかったけど、ずっと引っ付いてきたこいつが少々だるかった。

たまに無視もした。