そして次の日。

昼放課に蛍が声を掛けてきた。

「よーたろーなにしてんの。はよ行かんと!」

蛍は俺が読んでいた本をスパンっと俺の指ごと閉じて本を自分の机の上に置いた。

「いって!」

俺が痛がってんのに蛍はおかまいなしに俺の腕を掴み外に行こうとした。

「腕引っ張んなくても行くって!だから離せ!」

いろいろ耐えらんなくて蛍にそう大声で言うと、

「お、今のは子供っぽかった!」

と、イタズラ笑みを浮かべられた。