「充電どう?」

 休憩所に戻ってきた俺は、さっそく一口(いもあらい)に尋ねる。

「ん~。ロッカー探ってみたら、結構揃ってたよ」

 ずらりと並べられたスマートフォンは、みなコードがつながれて充電中になっている。

 充電のために置いて行ったのだが、こんな状況で手元にないのはかなり不安だった。

「収穫あった?」

 一口が尋ね返す。

 俺とモリスは、それに対してパンパンに詰まったリュックを示すと、二人は「おお~」と声を上げた。

「缶詰とか乾物とかがメインだけど、まずはこっちからだ」

 手に提げていたコンビニの袋から賞味期限ぎりぎりの弁当を取り出す。

 二人はそれにも声を上げ、俺たちは弁当を前に日常を取り戻したようで口角が緩む。