「あ、そうだ!中島さん、」
?? なんだろう急に...
「生きててくれて、ありがとう。」
そう言って君は、綺麗に微笑んだ。
え...?
「中島さんが頑張って死ぬこと選択しないで生きててくれたおかげで、俺は今中島さんと話せる。だから、ありがとう。」
そう言って君はまた微笑んだ。
「佐山くん...私っ...あの...」
突然事でなんて言ったらわからなくてうまく言葉が出ない...
でも、それ以上に涙が止まらなかった。
私はずっと、この言葉を言って欲しかったのかもしれない。
利用される事はあっても、決して必要とされることは無かった。
ただ、誰かに必要とされたかった。
生きてることを、自分の存在を、誰かに認めて欲しかった。
「佐山く...ん、あの、あのね...」
「大丈夫、ちゃんと聞いてるよ。」
「ありが、とう...ありがとう。」
心の底からそう思った。なのに...笑顔を作れなかった。
嬉しいはずなのに、ずっと待ち望んでいたことなのに、笑顔になれなれなかった。
こんなにも自分に感情がないと思うと、悲しみより、悔しかった...
「ごめんな、さい...嬉しいのに...笑い方がわからないの...本当に、ごめんなさい...」
そう言うと、佐山くんが私をまったそっと抱きしめてくれた。
「謝らないで。嬉しいって言ってくれただけで、充分だから。」
あ、また...この温もり。覚えがある、この感覚。だけど、どうしても思い出せなかった…
