七色キャンパス ~キミがくれた色~


「小さい頃に一度だけ、家出をしたことがあるの。その時行った公園にね、同い歳くらいの男の子がいたの。一人で来た私を心配してくれたのか、話しかけてくれて...その子の顔を見ると凄く落ち着いて、私はその子に何があったのか全部話した。そしたら、不器用に優しく抱きしめてくれたの。でも...その子がどんな顔してたのかも、名前も、思い出せないんだ...」




その話をした途端、佐山くんの顔が凄く切なそうな顔をした。




「佐山くん?」


「あ、ごめん。いつか、その子にまた会えるといいな。」

そう言うと、佐山くんは優しく微笑んだ。





「うん。」