『千紗ちゃんって男の子とケンカするけど強いからかっこいいよねぇ!』


『そうかなぁ?』


だから和くんがいた頃はよく男の子と衝突していた。


まあそんなことも和くんが転校してからはなくなったけれど。


『今度会う時は僕が守るからね。』


小2の時、転校すると和くんに言われて私は泣いてしまった。


子供ながら私はちゃんと和くんのことが好きだったのだ。


だから和くんの隣にはずっと私がいて、私が彼を守り続けるのだと思っていた。


それなのに……


『絶対に戻ってきてくれるの?』


『戻ってくるよ。だって僕がちーちゃんに会いたいんだもん。ちーちゃんこそ忘れないでね。』


そう言って和くんは笑ったんだ。