誰かと思い見ると………
「え?なんで………」
少し息が荒れていた橋本くんがいた。
「てめぇら………人の女に何してんだよ!」
そのあまりの気迫に私は肩を震わせた。
それは男2人も同じで、一歩二歩退いていたけれど片方の男の手を橋本くんは掴んで離さなかった。
「………いっ……」
しまいには橋本くんに手首を掴まれてすっごく痛そうにしている。
「ただで済むと思ってんの?」
橋本くんのその声は低く、静かで逆にそれが怖く感じられた。
「わ、わかったから……もう離してくれ…!」
「俺たちが悪かった……!」
男2人は観念した様子だった。
「そんな汚い手でこいつに触れるな。
それと二度と俺たちの視界に入るんじゃねぇ。」
「わかった……もう二度と現れねぇから……」
男がそう言ってようやく手を離す橋本くん。
「おい早く行くぞ!」
そして足早に男たちは去っていった。