そんな橋本くんとの出会い(?)は入学式の日。


電車に乗っているときに少し遠くにいた橋本くんの姿を見つけた。


最初は同じ制服の人だ!と思って橋本くんを見たら…………


なんと彼もこっちを向いていて目が合ってしまったのだ。


そんな橋本くんはすっごくかっこよくて、つい見惚れてしまった。


きっとこの時にはもう好きになっていたんだと思う。


だけどすぐに我に返り視線をそらし、見惚れていた自分が恥ずかしくなり一回止まった駅に降りて車両を変えたんだ。


もしあの時会釈でもしてたら………覚えてくれてたかもしれないのに。


ああ、自分は馬鹿すぎる。


せっかくのチャンスを無駄にしてしまったんだ……!