ゆっくり目を開けると、超至近距離にとんでもなくかっこいい橋本くんがいた。
「………っ!」
思わずぶわっと顔があつくなる。
それを見てふっと笑う彼。悔しいけどかっこいい。
「ほら、照れてるじゃん。
本当に俺のこと嫌いなのかよ?」
ぐぬぬ………。
橋本くんは私の全部を見透かしているようだ。
「そ、それは………私はもともと橋本くんのこと好きだったからだよ……!」
「へぇ……でもさっき今の俺は嫌いって言ったよな?強引な俺は嫌ってことだろ?
じゃあもっと嫌がれよ。
嫌なら抵抗しろ。」
「………っ!!」
その聞き方は、ずるい………ずるすぎる……!
どんどん顔が赤くなるのが自分でもわかる。
心臓音もうるさくなってきて、彼にも本当に聞こえるんじゃないかってくらいうるさい。



