そうこうしているうちに駅に着いた。
あぁ、もうお別れか……。
なんて寂しく思っていると
「中山さんって家どのへん?送ってくよ。」
と言われる。
「えぇ!?そんなの悪いしいいよ……!」
「送らせてよ。まだ中山さんと話したいから。」
ふわりと笑う橋本くんに私は逆らえずありがとうと言って送ってもらうことにした。
これは、麻里の言う通りになったなぁ。
そう思いながら歩いていた。
歩いていたのは良かったんだけど………急に橋本くんが黙りだした。
さっきまで話していたのにいきなり黙りだしたのだ。
話しかけようかな?と思ったけど、なんていうか………橋本くんが纏う空気が変わったような………?
話しかけづらいオーラを放っていた。
あれ?橋本くんってこんな感じだったけ?
まあいいか、隣にいるだけでも幸せだし。
なんて呑気なことを考えていたら……
「はぁ。なんで女ってあんなめんどくさいんだよ?」
…………はい?
なんか今すっごく低い声が聞こえてきたような。
周りを見るけど私と橋本くん以外誰もいない。
じゃあ空耳かな?
と思っていたのだけれど………
「へぇ、無視するんだ?」
「………はい?」
やっぱり低い声が………隣から聞こえてきた。



