しかも運良く同じクラスで、クラス表を見たときは発狂するレベルに嬉しかった。(実際は叫んでいません)
席は残念ながら1番前と1番後ろで離れていて関わりは一切ないし挨拶も交わしたことないけれど、同じ空気を吸えるだけで幸せだ。
2年生になって気づけばもう1ヶ月が経っているが、毎朝早く来て窓側の席から登校中の彼を見るのが日課になっている。
「みんなして橋本のこと王子様呼ばわりして………確かにかっこいいけど無理だわ。」
そうなんです。
麻里は橋本くんのこと一切興味がないらしくて。
「なんでー?すごく性格もいいって評判なんだよ?しかもいつも笑ってるし……」
「私は草食系より肉食系の男が好きなの。
爽やか系は好みじゃない。」
そう言われてはもう何も言い返せない。
「爽やかなだけで肉食系かもしれないよ?」
「んなわけないでしょ。てか、千紗は私が橋本のこと好きになってほしいわけ?」
「そんなわけないよ。好きになったらダメだからね!」
「じゃあ別に橋本の良さなんか教えていらないじやない。」
いや、まあそんなんだけどさ。
やっぱりわかってほしいんだ、橋本くんのかっこよさを!