「中山さん?」
「あっ、ごめん、お待たせ。」
鞄を持ち、橋本くんの方を向く。
まだまだ橋本くんが間近にいることに慣れないなぁ。
そして下駄箱に行き、下履に履き替え駅へと向かう。
その途中にもヒソヒソとこちらを見て話している人たちがいた。
「中山さんは気にしなくていいよ。
いつかはわかってくれると思うから。」
「………えっ!?」
私が周りの視線を気にしてるの、気づいてたんだ。
「気づいてないと思ってたの?
大丈夫だよ、ちゃんと俺が守るからね。」
…………あぁ、王子様です。
この人は本物の、王子様ということがいま判明しました。



