そして放課後。
先生に呼び出されたから先に図書室行って待っててほしいと言われ、先に行って席をとってる俺。
…………てかさ。
図書室に人、いなくね?
まさかの利用者ゼロ?
「こんなイケメンさんが来てくれるなんて嬉しいわぁ。」
と、図書室にいる先生が俺に話しかけてくる。
「いえ、そんなこと………」
一応先生に対してはまだ表の顔だから、笑顔を取り繕う。
「でも残念ねぇ。今日このあとすぐ出なきゃいけなくて………最後終わったら鍵閉めてもらってもいい?」
「は?」
「えっ?」
あぁ、いけないいけない。
思わず裏が出てしまった。
「あ、いや………わかりました。」
「良かった。ありがとね。じゃあ行くわね〜」
「はい。さようなら。」
その後先生は図書室を出たんだけど………
「まじかよ……」
図書室も危険ということがわかった。
せめて数人は来いよ。
図書室利用しろよ。
とりあえず席に座る。
どうすればいいんだと本気で悩みながら、ちーちゃんがいないと勉強する気にもなれず腕を枕にして顔を机に伏せる。
それから少しして誰かがが入ってきた。
ちーちゃんだと思い、わざと顔を横に向けて寝たふりをしてみる。



