「私だって、今まで和くんしか好きになったことないもんね。」
「一応、な。
俺は一度もちーちゃんのこと忘れたことないけど?」
「忘れてたわけじゃないよ……!
だからまた高校になって和くんを好きになったんだよ?」
そうだよ。
私だって和くんしか好きになったことないし。
「すっげぇ自慢気に言うんだな。」
和くんは私を見てまた笑う。
その笑顔はやっぱり昔の面影を残していて………
小学2年の最後、和くんと別れた時。
こうして今みたいな関係になってるなんて想像もしていなかっただろう。
昔はまた会えるかさえも、不安でならなかった。



