そう思って2人を見ていたら……
「ちーちゃん。」
と、大好きな和くんが私の名前を呼んだ。
和くんの右隣に座っていた津原くんが移動したから、和くんの右隣が空いていて
「おいで。」と私を誘う。
どこか甘さを感じる声に、騒いでた女子たちが静かになる。
「………今のは、何……?」
「やばかったんだけど………!!」
そして私も………
そんな彼を見て照れてしまう。
だから和くんの隣に行った。
「あー、やっとちーちゃん抱きしめられる。」
私が隣に座るなり、ぎゅうっと抱きしめた和くん。
「か、和くん……!?みんながいるのに……」
「今日疲れた。本当はちーちゃんと文化祭まわりたかったのに休憩なしとかほんとありえねぇ………」
私の言葉が和くんに被せられた。



