「少なくとも周りにはそう見えるんじゃない?私もそう思うし。
あんたは橋本、今も女子から大人気だけど嫌だなぁって思ったりしないの?」
「うーん、思うけど仕方ないかなって。
かっこいいし………」
「橋本は嫉妬されたら嬉しいとか思いそうだけどね。」
嬉しい……!?
和くんのことだからめんどくさいとか思いそう。
「ま、今日が楽しみだねぇ。
あの調子じゃ私らのクラスが断トツでしょ?
だったら橋本に千紗からキスするわけだ。
いつするの?今日の打ち上げ?」
麻里は楽しそうに言う。
私の反応を見て楽しみすぎだよ、本当………。
「打ち上げなんかでするわけない!
ていうか和くんが忘れてることを願う………。」
あぁ………やっぱり勢いで言うもんじゃないよね。
「とか言いながら約束を破れないのが千紗だからね。明日、どうなったか教えてよ。」
「い、言うわけないよ………!!」
そう言って私は麻里より少し早く歩いた。
そしてその後も麻里とまわり、時間が経つのは本当に一瞬のようで。
色々な意味で文化祭が終わってほしくないと思う私であった………。



