「だから和也の邪魔しないでくださいよ。
深山先輩、ご退場願います〜。」
津原くんがまた2人の間に入っていき、悠河くんをグイグイ押していた。
「あ、悠河が退場させられたみたいだから私も行くね。千紗ちゃん、またゆっくり話そう？」
「あ、はい……！私も話したいです！」
そう言って花音さんも教室を後にした………。
「ちーちゃん。」
和くんが私の方を見た。
「どうしたの？」
「次、男に触れられてるところを俺が見たら後でどうなるか、ちゃーんと考えておいてね？」
作り笑いを浮かべる和くんは目が笑ってない。
「わ、わかりました………」
「安心して橋本。千紗とまわってる時は私が監視しとくから。発見次第橋下に伝えるわ。」
なっ……！？
麻里はどうして私を助けようとしてくれない！？
まあいいんだけどね………。
「それは嬉しいな。よろしくね、百田さん。」
そう言うと橋本くんは元の場所へと戻っていった。
「陽。もう私たち休憩でいいよね？」
「あぁ、うん。そろそろ後半組も来るだろうし。」
「だって、千紗。もう行こっか。」
「うん！」
そう言って私たちは教室を出て他のクラスを見てまわった。
