その後、開催式が行われ、文化祭が始まった。
私たちのクラスは4つのグループに分かれ、2グループは休憩であとの2グループが仕事をするという割り当てになった。
ちなみに和くんは去年同様、休憩なしという地獄らしい(津原くんも休憩なしらしいが…)。
始まってすぐはまず学校の女子たちがフォトスタジオに集まる。
早速行列だ。
みーんな和くん目当てですごい。
私はというと麻里と一緒で午前担当で、この後一緒にまわることになっている。
「すごいわねぇ、あんたの彼氏。
恐るべしだわ。」
麻里が私の隣に来て話しかける。
「………そうだね。改めてどれほど人気か思い知らされるよ。」
「あれ?嫉妬しないの?」
「今はまだ大丈夫。」
学校の人たち、ということもあってかまだ大丈夫だった私。
それに今日は一般の人も来るため、和くんが爽やか王子様を演じていることも理由の1つかもしれない。



