「……あの感じだと大丈夫そうだな。」
「そうだね。」
なんだかんだ言って、和くんも2人のことを心配しているようだった。
「和くん、今日は本当にありがとう。」
「別に俺は何もしてねぇけど。」
「ううん、和くんがいてくれて本当に良かった。」
私は和くんを見て笑う。
「………まあ、今日の2人を見て想い合える相手がいるのってすげぇ大事なんだなって気づかされた。
これからもっとちーちゃんのこと大事にして泣かせたくないなって思ったな。」
「……今でも十分大事にされてるよ。」
「ちーちゃんは欲がないからなぁ。」
そう和くんが言った後にお互い笑い合いながら、駅へと向かった………。
そして次の日。
私は桐沢さんから、お礼の言葉とともに2人の想いが通じ合えたということを伝えられた………。