「そうだったんだけどね………」
「何?もういいの?
俺は花音と乗りたいけどなぁ。」


少し遠回しに伝える悠河くん。


だけど花音さんには伝わったようで、目に涙がたまっていた。


「なんで………?」
「なんでって言われても、理由は1つしかないよ?」


そう言って悠河くんは私たちの方を見た。


「2人とも今日はありがとうな。
先に帰っといて。」


もう悠河くんの表情を見て大丈夫だと確信する私。


「うん。わかった。」


そして別れの言葉を告げ、私と和くんは先に遊園地を出た。