「悠河くん?」
すると悠河くんはおもむろに立ち上がった。
「………今更だよ。
そんな綺麗事、もう通用しない。」
そしてゆっくりと私の方に近づき、ぐらりと観覧車が揺れる。
「ねぇ、千紗ちゃん。
俺と浮気しようか?」
私の背もたれに片手を置いた悠河くん。
本当は危険な状況だと思うべきなんだろうけど…………
私は今の悠河くんの表情を見て泣きそうになる。
悠河くんは切なげに私を見ていて………助けを求めてるようにも思えた。
「悠河くん………そんなこと言わないでよ。」
「うん、そうだよね。だけどもう後戻りはできない。」
じゃあなんでそんな顔してるの?



