「……花音の気持ちには応えられない。
俺はね、すっごい逃げてんの。昔も今も。」
逃げてる………?
「俺ってひねくれてるから………いつも花音の気持ちから逃げてる。
俺じゃ花音を幸せにできないって言い訳して高校も花音と違うところを選んで………それが花音を傷つけることになってるんだけどね。
花音はそんな俺のことを優先してくれて、学校離れ離れ、もう関わりも無くなって花音は花音で別の人と幸せになってほしい。
そう願ったんだけど…………そこで政略結婚の話をされた。」
悠河くんも花音さんのような悲しそうな顔をしていた。
やっぱり悠河くんも花音さんのことちゃんと好きなんだって。
「俺は昔から親に歯向かってきたんだけど………やっぱり親からは逃げられなかった。
だからまた反抗して、それが余計に花音を傷つけて………
自分が惨めに思えてきて、どんどん悪い方向に進んでる時に千紗ちゃんと再会したんだ。」
再会した時のことを思い出す。
あの時は今以上に冷たく、無気力的な感じだった。



