「…………。」 「…………。」 お互い向かい合って座り、悠河くんはぼうっと外の景色を眺めていた。 時間が長く感じる。 …………なんで花音さんは和くんと乗ったの? 花音さんの意図がわからない。 ただただ早くこの観覧車が一周回ってほしい、と願っていたら……… 「本当に花音ってお人好しっていうか、自分の気持ちを殺してんだよね。」 と、悠河くんが話し出した。 その声は2人しかいない静かな空間ってこともあってか………いつもより低く落ち着いて聞こえた。