「ちーちゃんを可愛いと思うのは俺だけでいいんだよ。」
「………っ!?ふ、不意打ちはずるいよ……!」
すぐ照れて顔が赤くなるちーちゃん。
「なかなか慣れないんだな。」
「慣れるわけないよ……!」
「ふーん。じゃあいじめがいがあるな。」
「いじめがい……!?ひどい!
昔の和くんはあんなに純粋だったのに……今はこんなに意地悪になっちゃって……。」
………へぇ。
そんなこと言うんだ。
「じゃあ今の俺は嫌い?昔の方がいい?」
わざとちーちゃんへと近づき、目を合わせる。
するとちーちゃんはすぐ視線をそらした。
「嫌いとは言ってない……!」
「嫌いじゃなかったら何なの?」
俯くちーちゃんの顎を持ち上げる。
「…………っ!!
……わかってるくせに………」
涙目で顔を赤くしているちーちゃん。
「言ってくれなきゃわかんないよ?」
「…………今の和くんも好き、です………。」
消え入るような声。
恥ずかしそうに照れる表情。
俺の理性を保てなくさせるのには十分だ。
けど………ちーちゃんの傷つく顔は見たくないから。
軽く触れるだけのキスを落とし、それ以上は本気でやばいと思いちーちゃんから離れた。



