「まあそうですね。
深山先輩と中山さんはどういう仲なんですか?」
そう和くんが言うと、悠河くんは目を見開いて驚いた顔をした。
「君………もうちーちゃんって呼んでないの?」
その言葉に4人は固まった。
いや、逆になんでその呼び方を知ってるの!?
「なんでそれを……?」
「だって千紗ちゃんさっきも言ってたじゃん。小学校の時仲良かったって。
俺、最初千紗ちゃんじゃなくてちーちゃんって呼ぼうとしたの。
そしたら『それは和くんだけしか呼んじゃダメ』って言われたからやめたのに。
君がその和くんでしょ?」
その話を聞いていた周りがまた騒ぎだす。
「小学校の時……?」
「あの3人ってどういう関係なの……?」
「橋本くんってあの子と幼なじみ、とか?」
このまま話してたら周りにバレる上に変な誤解も招くかもしれない。
どうやって止めようかと悩んでいたら、
「2人とももう終業式始りますよ!」
と津原くんが2人の間に入って助けてくれた。
「じゃあ俺は3年のところに戻ろうかな。
また今度、どこかで会えたらね。橋本と……ちーちゃん。」
明らかにちーちゃんの部分を強調していた悠河くんはもう背中を向けて歩き始めていた。



