「でしょ?絶対こんな気の強い女って嫌だよね……」
珍しくネガティブな麻里だ。
「そんなことないと思うけどな。
嫌なら文化祭の委員会一緒にやったり買い出し行ったりしないだろうし……」
それに津原くんを見てたらわかる。
麻里のことが好きなんだなぁって。
「そうかなぁ。」
「そうだよ。だから元気出して!」
「……なんだか千紗が頼もしく見える。
よしっ、頑張ろう。じゃあ作業進めよか。」
「そうだね!あ、ちょっとペンキ取ってくるや。」
そう言って私は立ち上がって、ペンキを塗る作業をしようと思い、教卓の上に置かれたペンキを取りに行った。



