「これは……?」


なんの絵柄もないシンプルな封筒だった。
もしかして、と思い中を開けてみると……


【ちーちゃんへ】


と小学生にしては綺麗な字で大きく書かれていた。


間違いない。
これは和くんのものだと確信する。


だってちーちゃんと呼ぶのは彼だけなのだから。


そして久しぶりに内容を読んだ。


【いつもぼくをたすけてまもっくれてありがとう。


でもぼくはいつかちーちゃんをまもるために大きくなります。


それまでまっていてね。
ぜったいにまたあいにくるからね。】


紙いっぱいに書かれていた文字。


今もこの内容を読むと頬がゆるでしまう。


でも最後の文字を見て私はその手紙を思わず落としてしまった。


………え………?
うそ、でしょ………?