「なんで言わないの?俺が和だって、言えばいいじゃない。」


百田は俺に聞いてきたから俺も返す。


「言おうとしたけどちーちゃんが俺のこと気づかなかったんだよ……」


「「ちーちゃん?」」


うわ………最悪だ。
ついこいつらの前でちーちゃんと言ってしまった。


「もういいから。絶対あいつには言うなよ。」
「言わないけど……よくずっと隠せたわね?ちーちゃんなんて可愛い呼び方しちゃって。」


「気づかれなかったなんて傷つくな。
和也はちーちゃんのこと覚えてるのにな?」


「お前ら……特に陽、あとで覚えとけよ。」
「ひぃ……!」


なんでこいつらに先にバレるかな。
今日はついてねぇの?俺。


結局そのあと、ちーちゃんはずっと考え込むようにしてぼーっとしていた。


帰りは俺とちーちゃんで帰り、百田と陽の2人で帰らせた。