「中山さん?座らないの?」
「あっ、はい!今すぐ座ります……!!」
私は荷物を置き、席に座る。
「はぁ、やっと座れた。」
やれやれ、と言いながら麻里も私の前の席に座る。
「君も面白そうだね。仲良くしような!」
「は?誰あんた。」
「津原 陽ってんだ。よろしくな!」
早速津原くんに絡まれる麻里。
「………陽ってフレンドリーなんだよ。」
「………っ!?」
いきなり私に近づいて小声で言う橋本くんがあまりにかっこよくて言葉を失う。
「おい和也助けてくれよ〜。
俺の隣の席の百田さんが怖すぎて泣きそう。」
「絡んできたのはあんたでしょ。」
………良かった。
ちょうどいいところで2人が割り込んでくれた。



