「…水沢琉華……」

琉華は自分の名前を言うのが精一杯だった。

「琉華かぁ。かわいい名前だね。
イルカみたいだぁ☆
ぁ、僕は康太って読んでいいから。
じゃぁ、また明日。」

と、満面な笑顔で康太は言って、家へと帰っていった。



琉華は、康太が帰ってからもその場から動けないでいた。


あの、透き通った目…………なんか自分には持ってないような物を持ってそうだなぁ。

でも、苦手かも。




これが康太との運命的な出会いだった……。