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進級して早2ヵ月。


この島は、南に位置するから、もうすぐ海も解禁になる。

蝉の声もちらほら。

日差しも痛くなってきた。



琉華は、いつものように、波の音を聞きながら、浜辺に寝っころがっている。

ざわつきのない、静かなな空間とモノクロの海の景色に、琉華は浸っていた。


その静けさは、急に崩れていった。


「わぁー。すっごく綺麗な海♪もう泳げるのかなぁー。」


見たことのない、琉華と同じくらいの年格好の男の子がしゃべっていた。

その子は、裸足になり、水際へと走っていった。