異様に明るい田中ちゃんの声が響いた。

「いやね、俺も誰が溺れてるのに気付いて、そっちに向かったんだけど、水沢の方が後に海に入ったのに追い付けなかった………
俺、泳ぎに自信あったから水泳部の顧問なのになぁ↓」

―――プッ、ハハハハッ

病室が笑いに包まれた。

田中ちゃんは、すねちゃってる。


なんか、この温かさがいい。

こんなに笑ったの久しぶりだし。

病室は白いのに、皆の笑顔で虹がかかっているように見えた。。。






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数日後、体に別状がないから、退院できた。