頷くしかできなかった。

康太の目に、吸い込まれそうになったんだ。

なんでこんなに透き通った目をしてるんだろう。

私をその目でみないで!



―――――――
――――――
ザザーン……

知らない間に海まで来ていた。


「ねぇ、琉華。海開きってもうすぐ?」

「あと、二週間くらいだよ。
同じくらいに、プール開きもあるし」

「そっかぁ♪楽しみだなぁ。
でも、僕泳げないんだ………
あ、琉華教えてよ♪」

「無理ツ」

「なんで?」

「あんたなんかに関係ないでしょ」

気付けば、私は康太から一目散に逃げていた。