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あの日、父と見に行ったプロ野球が忘れられない

カキンッッッという音とともに観覧席まで届いたホームラン


負けていた試合が一瞬にして翻ったあの瞬間、僕はとても興奮した


ホームランを打ったチームが勝利した


ワァァァ!!

広がっていく歓声



その歓声の中心にいるのはもちろんホームランを打った選手

優勝がかかっていた試合で彼は泣いて喜んでいた


そんな彼を見て僕はプロの選手になりたいと強く思った