「そ、そうでしたか!
なんか…すみません、
俺、何度も呼んでましたよね」

焦ったように父親が言う。

「と、とんでもない!
娘さんなんだから当然です」


私の表情はマスクで隠せても
赤くなっているであろう
耳までは隠せない…


ああー、恥ずかしいったら
ありゃしない。


そこから彼は娘のことを
ちゃんと
「あやなちゃん」と呼び始めた…

時々勢いで

「あやちゃんっ!

…あっ!!!」

となってるのがかわいい。