その父親は
色白で細めの長身
黒縁の眼鏡をかけていて…
こちらに
「どうも」と会釈したときの笑顔に
思わずドキッとしてしまう。

風邪気味で
なんとなくマスクしててよかった…
今絶対、私変な顔してる。

私より少し年下くらいかな…
もう2児の父??すごいな…

私に突如訪れたこの状況に
美桜は気づくわけもなく
「あやちゃん」と呼ばれていたその女の子と
早速追いかけっこをして
楽しそうに遊んでいる。

こんなとき、連れてきたのが母親だったら
すぐ話しかけることができるのだが
父親だったらなかなかそうもいかない。


その父親が素敵な人なら、なおさら。