そこに、ずっと会いたかった人がいた。
なんだか安堵の表情を浮かべている
健太さん。
今日は眼鏡をかけていない。
かけていてもわかる優しい目が
あらわになると余計にドキドキする。
「彩さん…
すみません!
俺、連絡先消してしまって。
次の約束したから
絶対会えると信じて
もう消してしまったんです。
でもまさか…雨とは…」
片腕に裕太くんを抱きながら
頭をポリポリかいている健太さん。
私の方に近寄って
周りのお母さんたちに聞こえないよう
コソコソと話している。
消しちゃったんだ!
気持ちわかるけど…
もしものときのこと
考えてなかったんだね…
彼らしい。
「でもまさか…会えるとは…」
「ごめんなさい。
何度も連絡しようと思ったけど
タイミングがわからなくて…
どうしようもなくて、
ここに来たところでした。」
