「…では、これで生徒会を終わります。各自気をつけて帰ってください」




…ようやく終わった。




グッ…と伸びをしたあと、鞄を手にして生徒会室から出た。



「朱雀くん、少しいいかな」



…訂正、出ようとした。

「何ですか、先生」

「ここのとこなんだけどね、ササッとでいいから、今書いちゃってくれないかな」




…マジかよ。
てか、そういうのって普通三年がやるやつなんじゃねぇの……?



「…分かりました」



今日は特に、早く帰らなきゃならない用事はないけど、今はそれが恨めしい。




「朱雀くんっ♪手伝おうか?」





三年の女の先輩から声をかけられる。

…この人の目、ギラギラしてて嫌なんだよな。

この人に限った話ではないけど。




「いえ、大丈夫です。一人でやる方が気が楽なので」




こう言うと大体は諦めてくれる。

この先輩は大分渋ったが、なんとか引き下がってくれた。